流れ星供養は「本当の意味」で星になる!喪主のリアルな体験談から依頼方法まで紹介します

最近では従来のお墓のあり方を維持することが難しくなり、埋葬の方法にも多彩な選択肢が提案されるようになりました。自然葬はそのようなトレンドのなかで意識されていますが、技術開発の恩恵を受けて宇宙葬という方式に注目が集まっています。アメリカではすでにサービスが提供されて20年以上の歴史がありますが、日本国内ではまだまだ普及するにいたっていません。そこでここでは新たな埋葬の方法である宇宙葬について御紹介したいと思います。

注目を集める自然葬のひとつが、宇宙葬

宇宙葬とは海洋散骨や樹木葬などと同様に自然葬のひとつに分類される方法のひとつで、故人の遺骨や遺灰をカプセルに納めて打ち上げて宇宙空間に散骨することです。1997年にアメリカでサービスが開始され、これまで世界各国で300人以上の実績があります。宇宙にロマンを抱く方は数多くいることもあり、現在でも市場規模は拡大を続けています。もっとも以前では海外の事業者に依頼するほかありませんでしたが、最近では日本国内でも宇宙葬に対応する事業者が登場しかなり利用しやすい環境づくりは進んでいるそう。

市場規模が拡大し、ユーザーの数が増えるに対応して、宇宙葬の方式やプランにも様々な選択肢が用意されるようになりました。死生観の変化や少子高齢化の進行などといった、社会全体での人生の終わり方に対する見方は大きく変貌を跳べようとしています。死後は重力にとらわれない宇宙空間に憧憬を抱くというのもある意味、自然な流れといえるのかもしれません。

宇宙葬には色々なバリエーションがある

ひとくちに宇宙葬といっても、実際に夢をかなえる選択肢の中身は違いがあります。どの方法を選ぶかにより費用にも大きな違いがあることは念頭に置くべきでしょう。ここでは代表的な宇宙葬の方法の特徴や費用相場を検討してみます。

まず流れ星供養、つまり遺灰をおさめたカプセルを人工衛星に搭載して打ち上げる方法があります。射出後の人工衛星は数年間、地球の周回上を旋回してから大気圏に突入し流れ星となって燃え尽きます。費用は打ち上げのみなら30万円程度から可能です。

月面供養は遺灰を収めたカプセルをロケットに搭載して月に贈る方法になります。厳密には散骨とは違いますが月面に安置して墓標にするというコンセプトで、遺族はどこにていても月を見上げることで故人を偲べるというメリットが意識されてきました。費用相場は120万円からとなっており、ロケットに搭載する遺灰の重量などにより費用は左右されることになります。

宇宙葬のメリットと注意点を確認しておこう

宇宙葬は生前に故人が依頼することが多いようですが、そのため動機には宇宙旅行に憧れがある・宇宙が好きなどが主なものとなっています。生きている間に宇宙飛行士になったり宇宙旅行するというのは、実現困難でも宇宙葬なら違った形で自分の夢を実現できるというメリットがあります。死後とはいっても自分の夢をかなえることができるというのは魅力的、希望する方が増加しているにも理由があります。

しかし宇宙葬が登場して、まだ20年ほどの歴史があるだけです。そのため実際の利用者の情報が少なく、口コミやリアルな体験談を耳にする機会はあまりありません。そもそも現在の法律自体、遺骨はお墓に納めることが大前提として組み立てられているため、散骨方法のあり方についての整備が遅れているのが現実です。海洋散骨など比較的普及した自然葬についても、グレーゾーンで実践されている部分もあります。つまり宇宙葬の法的位置づけは曖昧な状況です。

宇宙葬には事前準備が必須です

宇宙葬には事前準備が必須です

以前は宇宙葬はリアリティのない夢のような選択肢でしたが、現在では一般人でも実現可能な埋葬方法のひとつになりつつあります。他方でまだまだ阿多悪しい葬儀・葬式の方法であることも事実です。

特に問題になるのは、実現までに時間がかかることを念頭に置く必要があること。コストの問題から複数人の遺灰をいちどに打ち上げる月面供養や流れ星供養では、ロケットや人工衛星の発射スケジュールに合わせることが必要で、申込みから実現まで時間を要することがほとんどです。また予定の進捗状況によっては中止になることもあります。

さらに海洋散骨などと異なって、宇宙に打ち上げることができる遺灰には制限があります。カプセルに収納することになるので、宇宙葬で送ることが出来る遺灰は数グラム程度、残りの遺骨・遺灰は別の方法での供養や埋蔵を検討するべきことになるわけです。もっとも宇宙葬のプランのなかには永代供養などが一緒になっていることもあるので、確認しておくことが大事です。

まとめ

近年注目をあつめる宇宙葬について御紹介してきました。宇宙葬自体はアメリカで登場してからまだ20年程度の実績のみですが世界各国で普及が進んでいます。人工衛星やロケットを利用することになりますが、費用相場的には30万円程度から利用することが可能になっています。ただし日本国内では紹介されて日が浅いサービスなのは確かです。実現するまでには相応の時間がかかることをふまえると、生鮮から綿密な事前準備を進めておくことが必須といえます。

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